エリミンという睡眠薬について

エリミンという睡眠薬について

以前、エリミンという睡眠薬が存在し、多くの人が摂取していました。エリミンは赤い錠剤であり、赤玉と呼ばれるなど人気を集めていましたが、最大の特徴は他の睡眠薬とは違う効果の現れ方にあります。

通常は眠気が強く出て、それにつられて眠くなるというのが一般的ですが、エリミンの場合は、先に筋弛緩作用が働きます。これにより、体に脱力感が出た後、しばらくして眠気が訪れます。

この感覚はお酒にも似ており、あたかもお酒を飲んだかのような感覚になるため、人気を集めていました。

このため、お酒と一緒に服用する人も中にはいましたが、お互いがお互いの効果を高めあう相互作用が見られ、結果として気分がかなりハイになる状態となります。

本来であれば抑制させる効果がお互いにあるものの、それを打ち消しあい、気分を高めさせる方向に走らせています。このため、不眠症など本来の使用方法とは違う服用の仕方が行われるようになり、問題となりました。

エリミンを乱用するようになると何が起こるかですが、まず依存性の問題です。段々と数を増やしていくとそれなしには生きていられないような状態となり、禁断症状に悩まされることになります。

それがないと調子を悪くし、何か薬を入れなければ調子を崩してしまうという状況に追い込まれていきます。そのため、ある日突然離脱症状に襲われるということもあります。

汗を異常にかく、幻聴が聞こえるなど睡眠薬の症状、副作用とは思えないようなものに襲われてしまうため、とても危険です。

使って間もないタイミングであれば問題ないものの、長く使っていると症状が残りやすいことから、その依存性が議論を呼ぶことになりました。

それでも各病院で処方されていましたが、医療費抑制の観点から睡眠薬の処方に関しても是正が求められることになり、エリミンはそのあおりを受ける形となりました。

2015年に販売を中止し、今は正式なルートで手に入れることはできず、それまで大量に所有していた人や別ルートから手に入れようとする人などが持っているのみとなっています。

今までそれを使っていた人は別の睡眠薬への移行が行われており、様々なものを使用して自分にあったものを探している最中という人もいます。

使用方法が正常なものであれば今でも使われていたかもしれませんが、あまりにも危険が大きく、それでいて仮に無くなったとしても支障がないようなものであったことから、赤玉と愛された薬は姿を消しました。